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電子レンジで熱ムラを少なく「まんべんなく温める」方法とは?

レンジ調理の基本

電子レンジに食材を入れて、むらなくまんべんなく温める方法を紹介します。いまいち上手に暖めれない!という人におすすめの記事です。

食材によって熱の伝わるスピードが違う

電子レンジは、庫内から放出されているマイクロ波の力で食材を加熱します。

マイクロ波は「電界」と呼ばれるもののプラスとマイナスの向きが、1秒間に何十億回もの素早い向きで反転。その動きは、食品中の荷電粒子(電荷を帯びた粒子)を同じように引っ張り… 高速で振動させる事で熱エネルギーが発生しています。

「食材によって熱が伝わるスピードが違う」というのは、食品中の荷電粒子が振動しやすいかどうか?とも言いかえる事ができます。

「振動のしやすさ」の影響を受けやすいのは次の3つの状態です↓

  • 冷凍食品:振動しにくく熱が伝わりにくいです。液体とは違い固体の状態なので、分子どうしの結束がされている状態。結束されているので振動しにくいということに。
  • 厚みのある食品:中までマイクロ波が届きにくくなるため、外側は熱くて中は冷たい状態になりやすくなります。シチューをレンジで温めると、指で触った時は熱いのに、実際に食べるとぬるい…という状態。
  • 塩分が強い食材:塩分はマイクロ波を吸収しやすく熱くなりやすいです。コンビニ弁当を温めた時、漬物だけ異常に熱くなっている状態と同じ。

「冷凍」「厚み」「塩分」の3つのキーワードを覚えておくと、シチューは途中で取り出して外と内側の熱を均一にしてから再加熱したり…など、食材によって、自分で考えて調整しやすくなります。

 

ターンテーブルとフラットテーブルで使い分ける

ターンテーブル式はレンジ内部にターンテーブルがあってクルクルと回る構造。フラットテーブルはターンテーブルがないタイプです。

フラット式しか使った事がない人は、初めてターンテーブル式を使う時に食材を中央に置いてしまうかもしれません。

ですが、この方法では熱ムラが発生してしまいます。

何となく中央に置いた方がまんべんなくマイクロ波が当たりそうに思えますが、実はマイクロ波はターンテーブルの外側の方が強く当たります。

なので、ターンテーブル式で熱ムラをなくすには、真ん中よりは端っこに置いた方が色々な角度からマイクロ波が辺り、均一に加熱しやすくなります。

一方でフラット式は、庫内でまんべんなくマイクロ波が当たるようになっているので、基本的には中央に置いてレンチンで問題ありません。

 

ソースやタレの部分だけが熱くなる場合

ソースやタレの部分が熱くなるのは、最初に解説したマイクロ波の特性によるものです。

冷凍状態の固体よりも、液体状態の方が分子が振動しやすく加熱しやすい状態。さらに、液体の中でも塩分が混ざっている方がマイクロ波の吸収力が強く、塩分濃度が低いものよりも熱くなりやすくなります。

ソースやタレは、液体かつ塩分も高めで、条件を2つ満たしているので普通の食材を温めるよりも早く熱くなりやすいというわけです。

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