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電子レンジのラップのかけ方(かけるかけないの使い分け方)

レンジ調理の基本

電子レンジに食材を入れる時の正しいラップのかけ方と、ラップをかけた方が良いのか?かけない方が良いのか?の使い分け方を紹介します。

電子レンジに入れる時のラップのかけ方(意味)

耐熱容器などのラップをかけてレンチンする時。レシピ本やネットのレシピ集などを見てみると「ラップをかける時は、ふんわりとラップして」のように、ぴっちりラップをするのではんく、ふんわりラップが基本となっています。

きっちりかけてはダメな理由は、レンジをかけた時に食材から出る蒸気の圧力でラップが破裂してしまったり容器が破損してしまうのを防ぐ他、熱気がたまりすぎて容器が熱くなりすぎるのを防ぐために「ふんわり」を推奨しています。

(ちなみに、水分が加熱されるとその体積は約1.7倍もの量に! 容器内で体積が一気に増える事で破損や破裂のリスクが高まります。)

  • 食材の蒸気を適度に利用して熱効率を上げる(温めやすくする)
  • 蒸気の圧力を適度に逃がす

この2つが理由で、ラップをかける時は「ふんわりとラップをする」を基本として下さい。

(調理方法によっては、「ぴったりラップ」をする場合もあります。)

(補足)レンジチンするとラップがへこむ理由

電子レンジから取り出した時にラップは張り付くように凹んでしまっている事があると思います。

ラップが凹んでしまうのは、次のような理由です↓

  1. 蒸気の力でラップ内の空気が追い出され、ラップの中がほとんど水蒸気だけの状態に。
  2. レンジから取り出すと中の水蒸気が100℃以下になり液体になる。
  3. 液体になると体積が急激に減る。
  4. 体積が減りつつラップが「弁」の役割になり蓋をするので、ペタッと張り付く。

このような仕組みです。

ラップが張り付くのは、弁になって蒸気や空気の逃げ道がなくなっている証拠ですから、「ふんわりラップ」ができていない証拠にもなります。

紹介したようにラップを密閉させすぎると、破裂や破損のリスクがあるため、ラップが張り付く事が多い人はレンジのラップのかけ方を見直すようにして下さい。

 

この食材はラップをかける?かけない? 使い分け方

食材によってはラップをかける方が良い場合と、かけない方が良い場合とに分かれます。

ラップをかけた方が良い食材

ラップをかける意味は、蒸気の力で熱効率をあげる意味がある他、レンジ内での「匂い移り」や、加熱時の「飛び散り」を防ぐ効果もあります。

「匂い移り」「飛び散り」を防ぎたい食材は次のようなものがあります。

  • 煮物系の料理。
  • 油の多い 炒め物料理の温め直し。

他、レンジを使う調理工程内容でラップをかけた方が良い場合もあります。「蒸し料理」「煮込み料理」「茹でる調理」「野菜の下処理でのレンチン」などは蒸気の力を活用したいので、ラップをかけるようにします。

例えば肉じゃがをレンジで作る時は、じゃがいもをチンする時にしっかり蒸気があたるようにラップをかけて調理します。

▶関連:電子レンジだけで作る「肉じゃが」の作り方(アレンジレシピ)

ラップをかけない方が良い食材

ラップをかけない方が良いものは、かけた方が良い食材と逆の考え方です。

ニオイ移りや飛び散りを除外すると、ラップをかける調理は「蒸気の力を利用する」方法です。

例えば、揚げ物や焼き物などの調理は水蒸気が入ってしまうとサクサク感やパリパリ感がなくなってしまうので、ラップなしで調理する方が良いです。

  • 唐揚げや天ぷらを温め直す時。
  • 焼き魚を温める時。
  • きんぴら牛蒡、ジャム、佃煮など煮詰める料理を作る時。

▶関連:電子レンジ「あたため」だけで揚げ物のサクサクを再現する方法3つ

 

かなり大雑把に分けるなら、水分を含ませた時はラップをかけて、水分を飛ばしたい時にはラップなしでレンチンする… と覚えておくと分かりやすいです。